45% vs 20% 貧富の差について
なぜ、経済的な格差が生まれるのか。
なぜ、貧富の差は拡大していくのか。
そのヒントとなる事実が分かりました。
所得税は、あらゆる所得を合算して、それに超過累進税率を用いて計算されます。
給与所得(労働収入)にかかる税率は、最低が195万円以下の5%、最高で4,000万円以上の45%です。
年収が1,000万円のサラリーマンの場合、33%の所得税率が適用されます。
一方、株(株式の売却益、配当)にかかる税率は別枠で計算され、その税率は20%です。
つまり、株で1,000万円の所得を得ている富裕層の場合、20%しか所得税がかかりません。
そりゃあ、格差が生まれるわけだ…
しかも、2013年までは10%だったらしい…
2014年度からようやく税率は20%になったそうですが、それでも税率の差は歴然…
世界に目を向けてみます。
1億円以上の株式売却益に対する、欧米諸国の税率は、
アメリカはニューヨーク市の場合30.726%、イギリス28%、ドイツ26.375%、フランス60.5%だそうです。
いかに日本が歪んでいるかが分かります。
それに輪を掛けるような話ですが、高所得者ほど株での所得が多いそうです。
その株の所得にかかる税率は、給与所得に比べて低い。
「高所得者への富の集中が進んでいる」のは合点がいきます。
悔しいですが。
汗水垂らして働いて得たお金に対しては重税。
言い方は悪いですが、楽して株で儲けたお金に対しては低い税率…
なんと不公平な世界…
と、この現実が分かったところで、一介のサラリーマンである私にはどうしようもないのですが…(笑)
ひとまずは、少しずつ株を買おうかな…(^_^;)