知恵の泉

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第三次世界大戦は起こるのか?

第二次世界大戦が終わってから、同じレベルの大きな戦争は起こっていない。

しかし、今の世界情勢はどうだ。

 

激化するサイバー攻撃

北朝鮮の核ミサイル開発

中国・ロシアの軍拡

中東情勢(アメリカによるシリア攻撃など)

トランプ大統領アメリカ第一主義

宗教対立(ISなど)

 

“世界大戦”とは言えないものの、世界を巻き込むほどの戦争の火種になりそうなものは、数えればキリがない。

第二次世界大戦が終わったからと言って、テロや内戦は終わっていないということだ。むしろISに代表されるようなテロ、(実際に戦争という形はないにせよ)国同士の対立などは年々ひどくなっている。

 

 

歴史的観点から見ると、現代は平和と言っていいのかもしれない。

第二次世界大戦44年間も東西冷戦で、いつ世界中を巻き込む戦争になってもおかしくなかった。その意味では、その冷戦が第三次世界大戦であったという見方もできるが、ここでは横に置いておく)

 

しかし、細かく見ていけば、いつ大きな戦争が起こってもおかしくない。

コロラド大学のコンピュータ科学者、アーロン・クローセット博士、「The Correlates of War Projects」におさめられている1823年~2003年に勃発した戦争のデータをコンピュータ解析したところ、戦争に関する統計的関係が明らかになったという。クローセット博士は、時代を3区分に分けて分析した。

 

 第1ピリオドは1823年~1914年、クリミア戦争ボーア戦争が起こった時代。

この間に合計19の大きな戦争が勃発し、その頻度は6.2年に1回だった。

 

2ピリオドは、第一次世界大戦~第2次世界大戦終結まで。この期間に10の大きな戦争が勃発し、その頻度は2.7年に1回だった。

 

3ピリオドは第2次世界大戦終結2003年。比較的長い平和が訪れているように見える。

 

しかし、ここ200年ほどでおしなべて見てみると、1.91年に1回も戦争が起こっている。そのことを考えると、戦争と言える戦争がほぼない現在は確かに平和な時代と言えそうだが、クローセット博士は、「1945年以来、大きな国家間戦争はほとんど起こっていませんが、このパターンを長い平和と呼ぶのは議論の余地があります」(クローセット博士)と分析している。なぜだろうか?

 

 博士によると、ここ100年の戦争勃発頻度は19世紀とほぼ同じであり、第2次世界大戦と同規模の大戦争205年に1回程度の周期で起こる可能性があるというのだ。

また、大きい戦争の間に数十年間の空白期間があることは珍しくないという。つまり、現在の「長い平和」は統計的には何ら特別な時代ではないということだ。あと100年~140年ほど経たないと、この時代が稀にみる平和な時代とは言えそうにない。

 

これから世界はどうなっていくのか

一般市民にできることは、見守ることだけなのかもしれない。

もしくは、万が一の状態に備えて、戦争が起こっても安全な場所を見つけておく…ことくらいか…