シングルタスク vs マルチタスク シングルタスクの圧勝!
一昔前に、マルチタスクがもてはやされた時期があった。
だが現在では、シングルタスクがよいという説が主流になってきている。
そのワケを探ってみた。
そもそもマルチタスクとは、同時に複数の処理をすることで、電話をしながらメールを見たり、たくさんの仕事を同時に進めたりすることである。
これはもともとパソコン用語だが、パソコンもたくさんの処理を同時に実行すると、動作が重くなり、CPUが熱を帯びたりする。これと同じで、人間もマルチタスクをすると、脳が疲弊してしまい、回転が遅くなってしまうというのだ。
しかも実際は、マルチタスクをできているように見えても、使う脳の領域が切り替わっているだけで、タスクからタスクへ注意を向ける先を切り替えるたび、生産性が下がっているとのこと。
ほかにも、マルチタスクをやっているとIQが下がる、判断力が低下する、ストレスホルモンであるコルチゾールが分泌されるなど、デメリットづくしという有様だ。
そもそも人間の脳は、一つのことにしか集中できないようになっている。
そのことを踏まえれば、連続して一つのことを集中してやったほうが、はるかに効率的だということになる。
確かに今まで、より多くの仕事をこなすにはマルチタスクが大事だ!と信じ込み仕事をやってきたが、たいして成果は上がらなかった。
少し考えてみれば分かることだったが…
仮に10個の仕事を抱えているとする。そのどれもが少し手をつけただで、完了しているものは何もない。
マルチタスク信者なら、10個をちょっとずつ同時に進めていくのだろうが…
どれが1つに取りかかっている間、残りの9個の終わってない仕事が気になる。
(人間には、未達成のことが気になるというツァイガルニク効果がはたらく)
そのせいで、取りかかっている1個の仕事の生産性が下がる。
結果、その1個の仕事すらまともに完了しない。
もちろん、残りの9個も終わってない。
その量の多さに、気分が重くなる…
という悪循環に陥っていた。
シングルタスクという言葉と、その重要性を知ってからは、なるべく実践している。
試しにやってみたら…
どんどん片付いていくのがわかる。
確実に1個1個終わらせる=前に進んでいるのが分かり、精神的にも非常に楽になった。
感覚的な話になるが、1個を完了させる時間も短くなったように思う。
仕事中頭がすっきりしない、仕事が遅い、仕事がなかなか進まないと思っている方には、シングルタスクはオススメである。